虎HORAN’Sソウル、夜更けのサジュ部屋
命式のしくみ

十二運:日干のエネルギーを人の一生にたとえる12段階

十二運(じゅうにうん、十二運星)は、日干(日主)の勢いが十二支のそれぞれでどんな状態にあるかを、宿る・生まれる・育つ・盛りを迎える・衰える・墓に入るという人の一生にたとえた12の段階です。死・病・墓・絶という名前もたとえの中の一場面で、その人の病気や寿命を表すものではありません。

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自分の日柱と日干を無料で見る

生年月日だけで出せます。日干がわかれば、上の早見表で十二運を読めます。

十二運とは:12段階の名前と順番

十二運は、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養の12段階です。明代の『三命通會』は、五行が十二の位置に身を寄せながら長生・沐浴・冠帶・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養とめぐる様子を「循環無端」、つまり終わりがないと書いています(三命通會 巻二)。日本ではふつう臨官を建禄と呼びかえ、12段階をまとめて十二運星とも言います。

韓国でも십이운성(十二運星)と呼ばれ、韓国民族文化大百科事典は、サジュ(四柱)を読むときに見る要素の一つとして「십이운성(十二運星, 胞胎法)」を挙げています(사주 E0025957)。

十二運が表すのは、日干の五行がその地支(季節)の中でどれくらい勢いを持てるか、という状態です。通変星が「ほかの干が自分にとって何か」を表すのに対して、十二運は「自分がその場所でどんな調子か」を表す、と考えると区別しやすくなります(通変星とは)。

12段階の流れ:古典のたとえ

『三命通會』は『三命提要』という書を引いて、12段階を一つずつ人の一生にたとえています。そこでは数え方の起点が絶で、絶(受気)→胎→養(成形)→長生→沐浴→冠帯→臨官→帝旺→衰→病→死→墓と進み、墓に帰るとまた気を受けて胎から生まれる、という循環になっています。

下の表は、そのたとえを要約し、当サイトが読みに使っている言いかえと並べたものです。言いかえは、それぞれの段階を性格の傾向として読むための当サイトの約束ごとで、古典の訳ではありません。このあとの各段階の節で紹介する性格の読み方は、日本の解説(優しい四柱推命「十二運星」、ウィキペディア「十二運」)と韓国の講座に見られる代表的なものです。

十二運の12段階と『三命通會』のたとえ
段階読み韓国語『三命提要』での順番・別名古典のたとえ(要約)当サイトの言いかえ
長生ちょうせい장생4番目万物が芽吹いて伸びはじめる。人が生まれて育っていくようなもの新しく始める力
沐浴もくよく목욕5番目(敗)生まれたばかりで柔らかく傷つきやすい。生後3日の赤子に湯を使わせると弱りきってしまう、というたとえ落ち着かない好奇心
冠帯かんたい관대6番目万物がしだいに栄える。人が衣冠を身につけるようなものきちんと見せたい気持ち
建禄けんろく건록7番目(臨官)万物が実る。人が官職に就くようなもの地に足のついた自立
帝旺ていおう제왕8番目万物が成熟する。人が盛んになるようなもの押しの強さ
衰すい쇠9番目万物の形が衰える。人の気が衰えるようなもの経験からくる落ち着き
病びょう병10番目人が病むようなもの感受性
死し사11番目人が死ぬようなもの静かな集中
墓ぼ묘12番目(庫)役目を終えた万物が庫にしまわれる。人が生を終えて墓に帰るようなもの。墓に帰ると、また気を受けて胎から生まれるためこみ、守る力
絶ぜつ절1番目(受気・胞)万物がまだ地中にあって形がない。母の胎が空で、まだ何も宿っていないようなもの切り替えの速さ
胎たい태2番目(受胎)天地の気が交わり、地中で芽生えの気が兆す。人が父母の気を受けるようなものアイデアの多さ
養よう양3番目(成形)地中で形ができる。母の胎内で人の形ができるようなもの見守られて育つ力

たとえの列は『三命通會』巻二(『三命提要』を引く箇所)の要約です。言いかえの列は当サイトの計算エンジンが持つ用語集から出力しています。

十二運の出し方:長生の位置と、順行・逆行

長生の位置は、陽干では三合と結びついています。三合は3つの地支が一つの五行にまとまる組み合わせで、陽干はその五行の三合の最初の地支で長生、真ん中で帝旺、最後で墓になります(ウィキペディア「十二運」)。当サイトの計算で確かめると、申子辰(水)では壬が長生・帝旺・墓、亥卯未(木)では甲が長生・帝旺・墓、寅午戌(火)では丙が長生・帝旺・墓、巳酉丑(金)では庚が長生・帝旺・墓で、この関係がそのまま成り立っています。

陰干は逆向きに数えます。『三命通會』には「陽生陰死、陽死陰生、循環逆順」とあり、陽干が生まれる場所で陰干が死に、陽干が死ぬ場所で陰干が生まれる、という考え方です。土の干は火に従い、戊は丙と、己は丁と同じ位置を使います(火土同根)。同じ巻も、戊の禄(建禄)は巳にあり、戊は丙火を頼んで寅で生まれ、酉で死ぬ、と書いています。

まとめると、十二運は次の3つの手順で出せます。

  • 日干の長生の地支を下の表で確かめる
  • 陽干(甲・丙・戊・庚・壬)なら子→丑→寅…の順に、陰干(乙・丁・己・辛・癸)なら逆の順に、長生・沐浴・冠帯…と1つずつ当てはめる
  • 命式の各地支がどの段階にあたるかを読む(早見表を使えば、はじめの2つの手順は省けます)
十二運の出し方:日干ごとの長生・建禄・帝旺・墓の位置と数える向き
日干長生建禄帝旺墓数える向き
甲(陽の木)亥寅卯未順行(子→丑→寅…)
乙(陰の木)午卯寅戌逆行(亥→戌→酉…)
丙(陽の火)寅巳午戌順行(子→丑→寅…)
丁(陰の火)酉午巳丑逆行(亥→戌→酉…)
戊(陽の土)寅巳午戌順行(子→丑→寅…)
己(陰の土)酉午巳丑逆行(亥→戌→酉…)
庚(陽の金)巳申酉丑順行(子→丑→寅…)
辛(陰の金)子酉申辰逆行(亥→戌→酉…)
壬(陽の水)申亥子辰順行(子→丑→寅…)
癸(陰の水)卯子亥未逆行(亥→戌→酉…)

長生の位置から、陽干は十二支の順に、陰干は逆の順に1つずつ進めると、沐浴・冠帯…養が決まります。

十二運の早見表(日干 × 地支)

自分の日干の行を横に見て、命式の地支の列を探します。たとえば日干が甲なら、子は沐浴、丑は冠帯、寅は建禄です。日干がわからない場合は、無料の命式か60日柱の一覧で先に日柱を確かめてください。

十二運の早見表(日干 × 地支)
日干 ↓ / 地支 →子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
甲(陽の木)沐浴冠帯建禄帝旺衰病死墓絶胎養長生
乙(陰の木)病衰帝旺建禄冠帯沐浴長生養胎絶墓死
丙(陽の火)胎養長生沐浴冠帯建禄帝旺衰病死墓絶
丁(陰の火)絶墓死病衰帝旺建禄冠帯沐浴長生養胎
戊(陽の土)胎養長生沐浴冠帯建禄帝旺衰病死墓絶
己(陰の土)絶墓死病衰帝旺建禄冠帯沐浴長生養胎
庚(陽の金)死墓絶胎養長生沐浴冠帯建禄帝旺衰病
辛(陰の金)長生養胎絶墓死病衰帝旺建禄冠帯沐浴
壬(陽の水)帝旺衰病死墓絶胎養長生沐浴冠帯建禄
癸(陰の水)建禄冠帯沐浴長生養胎絶墓死病衰帝旺

左の列で日干を探し、横に地支を読みます。陽干は順行・陰干は逆行、戊は丙・己は丁と同じ位置(火土同根)で、当サイトの命式と同じ関数で計算しています。

日柱の十二運(自座)とは

日干が自分の日柱の地支(日支)でどの段階にあるかを、日柱の十二運、または自座(じざ)の十二運と呼びます。日支は自分のすぐ足元の地支で、素の自分の出方や、身近な人との距離感と結びつけて読まれる場所です(日柱の見方)。「日柱 帝旺」「日柱 墓」のように、日柱と段階名を組み合わせて調べられることもよくあります。

60の日柱を計算すると、長生・冠帯・帝旺・病・墓・胎にはそれぞれ6つ、沐浴・建禄・衰・死・絶・養にはそれぞれ4つの日柱が入ります。偏りが出るのは、60干支では陽干は陽の地支と、陰干は陰の地支としか組まないからです。丙の建禄巳のように、陰陽が合わない地支に置かれた段階は、その日干の日柱には現れません。

段階ごとの日柱は下の表のとおりです。各段階の節にも、日柱ページへのリンクを付けています。

日柱の十二運(自座):60の日柱を12段階で分けた表
十二運日柱数
長生丙寅・壬申・戊寅・丁酉・癸卯・己酉6
沐浴甲子・庚午・乙巳・辛亥4
冠帯戊辰・丁未・癸丑・丙辰・己未・壬戌6
建禄甲寅・乙卯・庚申・辛酉4
帝旺己巳・丙午・壬子・丁巳・戊午・癸亥6
衰乙丑・辛未・甲辰・庚戌4
病丁卯・癸酉・己卯・丙申・壬寅・戊申6
死乙亥・辛巳・甲午・庚子4
墓丁丑・癸未・丙戌・己丑・壬辰・戊戌6
絶甲申・乙酉・庚寅・辛卯4
胎丙子・壬午・丁亥・戊子・癸巳・己亥6
養甲戌・庚辰・乙未・辛丑4

日柱の天干(日干)が、同じ柱の地支(日支)でどの段階にあるかを60干支すべてについて計算したものです。

長生(ちょうせい):芽を出して伸びはじめる

『三命通會』は長生を、万物が芽吹き、人が生まれて育っていく段階にたとえています。陽干の長生は、同じ五行の三合の最初の地支にあたり、甲は亥、丙は寅、庚は巳、壬は申です。陰干の長生は、同じ五行の陽干が「死」を迎える地支に置かれます。乙の長生午は、甲にとっては死の場所です。

伝統的には、素直さや伸びしろ、まわりに助けてもらいやすい性質と結びつけて読まれます。韓国の入門講座は、장생(長生)を昔から十二運の中で最も良い気とされてきた段階として紹介しています(정해 만세력 18강)。当サイトの言いかえは「新しく始める力」です。

60の日柱のうち、日干が日支で長生を迎えるのは6つ、丙寅(ひのえとら)・壬申(みずのえさる)・戊寅(つちのえとら)・丁酉(ひのととり)・癸卯(みずのとう)・己酉(つちのととり)です。日支の本気は日干から見て偏印か偏官か偏財か食神の4種類に分かれ、一つの星にはまとまっていません。長生の読みが、足元の星によって色合いを変えやすいということでもあります。

沐浴(もくよく):生まれたての柔らかさと、落ち着かなさ

沐浴は、生まれたばかりの赤子を湯に入れる場面です。『三命通會』は「敗」という別名を記し、その理由を、生まれたては体が柔らかく傷つきやすく、生後3日の子に湯を使わせると弱りきってしまうほどだから、と説明しています。「敗」の字は、強さの比喩として「まだ守りが薄い」ことを言っているのであって、失敗の予告ではありません。

日本の解説では、未知のものへの好奇心や感じやすさ、思い立ったらすぐ動く身軽さと結びつけられ、その裏返しとして、途中で関心が移りやすい面も語られます。当サイトでは「落ち着かない好奇心」と言いかえています。

日柱で沐浴に座るのは甲子(きのえね)・庚午(かのえうま)・乙巳(きのとみ)・辛亥(かのとい)の4つです。日支の本気は印綬か正官か傷官で、4つのうち2つは、表現の星とされる傷官を日支に持っています。

冠帯(かんたい):衣冠をととのえて人前に立つ

冠帯は、成人して冠と帯を身につける段階です。『三命通會』は万物がしだいに栄え、人が衣冠を身につけるようなもの、とたとえます。一人前として見られはじめる時期なので、伝統的には体面や見られ方への意識、少し背伸びをする気持ちと結びつけて読まれます。当サイトでは、この段階を「きちんと見せたい気持ち」と呼んでいます。

計算してみると、冠帯は10の日干すべてで必ず辰・戌・丑・未(四庫)のどれかに出ます。冠帯・衰・墓・養の4つはそろってこの性質を持ち、四庫の地支には「しまいこむ」性質があるとされます(四生・四旺・四庫)。

日柱で冠帯に座るのは戊辰(つちのえたつ)・丁未(ひのとひつじ)・癸丑(みずのとうし)・丙辰(ひのえたつ)・己未(つちのとひつじ)・壬戌(みずのえいぬ)です。地支はすべて四庫で、日支の本気は比肩か食神か偏官のいずれかです。

建禄(けんろく):自分の足で立つ

建禄は、『三命通會』の並びでは「臨官」と書かれ、万物が実り、人が官職に就くようなもの、とたとえられます。日本では建禄と書くのが一般的で、韓国語でも건록(建祿)と呼びます。自分の力で役目を持ち、暮らしを立てられるようになった状態です。

伝統的には、地に足のついた現実感、自分のことは自分でやる姿勢、仕事への手堅さと結びつけて読まれ、当サイトの言葉では「地に足のついた自立」です。

日柱で建禄に座るのは甲寅(きのえとら)・乙卯(きのとう)・庚申(かのえさる)・辛酉(かのととり)の4つだけで、どれも日支の本気が日干と同じ干、つまり比肩です。丙の建禄巳、戊の建禄巳、壬の建禄亥のように、日干と陰陽が合わない地支は60干支の中で組にならないため、日柱としては現れません。

帝旺(ていおう):勢いがいちばん満ちる

帝旺は、万物が成熟し、人が最も盛んになる段階です。陽干では三合の真ん中の地支(甲は卯、丙は午、庚は酉、壬は子)にあたり、その五行が1年の中で最も強い月と重なります(ウィキペディア「十二運」)。「十二運で一番強いのは?」という疑問には、たとえの上では帝旺、と答えられます。

伝統的には、自信や押しの強さ、自分で決めて自分で動きたい気持ちと結びつけて読まれます。『三命通會』は同じ巻で、生旺を見たからといってすぐに吉とはしない、と書いています。勢いが強いことは、そのまま良いことを意味しません。当サイトが「押しの強さ」という、良し悪しを含まない言葉を当てているのはそのためです。

日柱で帝旺に座るのは己巳(つちのとみ)・丙午(ひのえうま)・壬子(みずのえね)・丁巳(ひのとみ)・戊午(つちのえうま)・癸亥(みずのとい)です。日支の本気は印綬か劫財で、自分と同じ五行か、自分を生む五行が足元にある組み合わせです。

衰(すい):盛りを過ぎて、経験で動く

衰は、盛りを過ぎて気が落ち着いてくる段階で、『三命通會』は万物の形が衰え、人の気が衰えるようなもの、とたとえます。体力の話ではなく、勢いが「外に張る」から「内に熟す」へ移った状態と考えると読みやすくなります。

伝統的には、無理をしない慎重さ、経験に裏打ちされた判断、円熟した見識と結びつけて読まれます。一言でいえば「経験からくる落ち着き」です。

日柱で衰に座るのは乙丑(きのとうし)・辛未(かのとひつじ)・甲辰(きのえたつ)・庚戌(かのえいぬ)の4つで、地支はすべて四庫です。日支の本気は偏財か偏印のどちらかです。

病(びょう):体の病気ではなく、感じやすさの段階

病は、名前のとおり『三命通會』でも「人が病むようなもの」とたとえられる段階です。ただしこのたとえは、日干の五行がその地支でどれくらい勢いを保てるかを、人の一生の場面で言い表したものです。その人の体や健康について何かを示すものではありません。

勢いが外に出にくくなる分、内側の感覚が細やかになる、と読むのが一般的で、日本の解説では感受性やアイデアの豊かさと結びつけられます。韓国の講座は、人の気持ちを汲み取りやすいこと、学ぶことへの関心が後から深まりやすいことを挙げています(정해 만세력 18강)。当サイトの言いかえは「感受性」です。

日柱で病に座るのは丁卯(ひのとう)・癸酉(みずのととり)・己卯(つちのとう)・丙申(ひのえさる)・壬寅(みずのえとら)・戊申(つちのえさる)の6つです。日支の本気は偏印か偏官か偏財か食神のいずれかにあたります。

死(し):動きを止めて、一つに集中する

死も、たとえの中の段階の名前です。『三命通會』は甲木が午で死を迎える理由を、午は火の地支で、木は火を生む母、火はその子であり、子が盛んになると母は衰える、と説明しています。自分の力を、自分が生んだものに渡しきった状態、というたとえです。

日本の解説では、内面を見つめ、一つのことに腰を据えて淡々と取り組む力と結びつけて読まれます。韓国の講座は、考えることが多く、学ぶことに向く面を挙げています(정해 만세력 18강)。当サイトでは「静かな集中」と言いかえています。甲が死を迎える午は、乙が長生を迎える場所でもあり、十二運は一つの五行の中で終わりと始まりが隣り合う作りになっています。

日柱で死に座るのは乙亥(きのとい)・辛巳(かのとみ)・甲午(きのえうま)・庚子(かのえね)の4つです。日支の本気は印綬か正官か傷官のいずれかです。

墓(ぼ):しまいこみ、守る

墓は「庫」とも呼ばれ、『三命通會』は役目を終えた万物が庫にしまわれ、人が生を終えて墓に帰るようなもの、とたとえます。続けて、墓に帰るとまた気を受け、胎から生まれる、と書いています。終点ではなく、次の循環に入る前の「しまう」段階です。

陽干の墓は三合の最後の地支(甲は未、丙は戌、庚は丑、壬は辰)で、どれも四庫です。日本の解説では、ひとつのことを極める集中力と結びつけて読まれます。韓国の講座は、墓を地中の蔵とも見て、集めたものを手元にしまっておきたがる性質や、慣れたやり方を大事にする保守的な面を挙げています(정해 만세력 18강)。当サイトでは、まとめて「ためこみ、守る力」と呼びます。

日柱で墓に座るのは丁丑(ひのとうし)・癸未(みずのとひつじ)・丙戌(ひのえいぬ)・己丑(つちのとうし)・壬辰(みずのえたつ)・戊戌(つちのえいぬ)です。日支の本気は食神か偏官か比肩で、比肩を持つ己丑・戊戌は、土の日干が土の地支に座る組み合わせです。

絶(ぜつ):途切れて、切り替わる

『三命通會』が引く『三命提要』では、絶は12段階の1番目に数えられ、「受気」「胞」とも呼ばれます。万物がまだ地中にあって形がなく、母の胎がまだ空の状態で、ここから次の命が始まります。韓国の百科事典は十二運星の別名に「胞胎法」を挙げていて、その「胞」と「胎」は、この数え方の最初の2段階の名前と重なります(사주 E0025957)。

韓国の入門講座は、絶を「絶處逢生」(行き詰まったところで道が開ける)という言葉で説明しています(정해 만세력 18강)。日本の解説では、直感や独自の発想、ひとところに落ち着きにくい身軽さと結びつけられます。当サイトでは、この段階を「切り替えの速さ」という言葉で読みます。

日柱で絶に座るのは甲申(きのえさる)・乙酉(きのととり)・庚寅(かのえとら)・辛卯(かのとう)の4つで、日支の本気はどれも偏官か偏財です。木の干が金の地支に、金の干が木の地支に座る、金が木を剋す関係の組み合わせです。

胎(たい):宿ったばかりの可能性

胎は、天地の気が交わって新しい命が宿る段階で、『三命通會』は人が父母の気を受けるようなもの、とたとえます。形はまだなく、可能性だけがある状態です。

日本の解説では、何ものにもとらわれない発想、新しいことへの好奇心と結びつけて読まれます。韓国の講座は、守られて育つ段階であることから、慎重さや受け身の面も挙げています(정해 만세력 18강)。当サイトの言いかえは「アイデアの多さ」です。

日柱で胎に座るのは丙子(ひのえね)・壬午(みずのえうま)・丁亥(ひのとい)・戊子(つちのえね)・癸巳(みずのとみ)・己亥(つちのとい)の6つです。日支の本気は6つとも正官か正財で、日干と陰陽が異なり、日干が剋すか日干を剋す関係の干が足元にあります。

養(よう):守られて育つ

養は、宿った命が母の胎内で形をととのえていく段階で、『三命提要』では「成形」と呼ばれます。次は長生、つまり生まれる段階なので、養は準備の最後の段階にあたります。

日本の解説では、おっとりしたマイペースさ、まわりに見守られて育つことと結びつけて読まれます。韓国の講座は、親から受け継いだものを生かすことや、教えたり育てたりすることへの関心も挙げています(정해 만세력 18강)。当サイトの言いかえは「見守られて育つ力」です。

日柱で養に座るのは甲戌(きのえいぬ)・庚辰(かのえたつ)・乙未(きのとひつじ)・辛丑(かのとうし)の4つで、地支はすべて四庫、日支の本気は偏財か偏印のどちらかです。

「死・病・墓・絶」は悪い意味?

名前が強いので、「十二運 死」「十二運 墓」はとてもよく調べられています。結論から言うと、これらは日干の勢いを人の一生のたとえで言い表した段階の名前で、その人が病気になる、亡くなる、何かを失う、という意味ではありません。

古典も、名前をそのまま吉凶に読みかえることを戒めています。『三命通會』は「見生旺者未必便作吉論、見休囚死絶未必便作凶言」、つまり生旺を見てもすぐに吉とは言えず、休囚死絶を見てもすぐに凶とは言えない、と書いています(三命通會 巻二)。同じ箇所には、昔は胎・生・旺・庫を「四貴」、死・絶・病・敗を「四忌」と分けたという記述もありますが、それも「大槩言之」、おおまかな言い方だと添えています。

当サイトでは、12段階すべてを性格の傾向として読み、良い段階・悪い段階という順位はつけていません。帝旺は勢いが強いぶん押しが強く出やすく、死は動きが少ないぶん集中が深くなりやすい、というように、どの段階にも出やすい面と、裏返しの面があります。

年柱・月柱・時柱の十二運と、2つの出し方

「月柱の十二運」がよく調べられるのは、月柱の地支が生まれた月、つまり季節だからです。十二運はもともと、五行が1年12か月の中で強さを変えていく様子を表したものとされます(ウィキペディア「十二運」)。そのため月柱の十二運は、日干が生まれた季節の中でどれくらい勢いを持つかを見る目安として使われます。ただし日干の強弱は、季節のほかに命式全体の五行や通変星も合わせて見るもので、月柱の十二運だけで決まるわけではありません(生まれ月の季節と五行の強さ)。

当サイトの命式表は、日干を基準に、年柱・月柱・日柱・時柱の地支それぞれの十二運を出しています。韓国ではこの出し方を봉법(逢法)と呼び、ほとんどの万歳暦アプリが命式の下に表示しているのもこの方法だと説明されています。ほかに、各柱の天干をその柱の地支に当てる거법(居法)など、合わせて5つほどの見方が紹介されています(다시 배우는 사주명리)。

逢法と居法のどちらで出すかで、同じ命式でも十二運の行が変わります。架空の例(1985年7月21日 午後2時30分、東京生まれ)の命式(日干辛(陰の金))で比べると次のとおりです。それぞれの柱が伝統的にどんな場面と結びつけられるかは、年柱・月柱・日柱・時柱の意味にまとめています。

  • 年柱乙丑:日干辛を基準にすると養、その柱の天干乙を基準にすると衰
  • 月柱癸未:日干辛を基準にすると衰、その柱の天干癸を基準にすると墓
  • 日柱辛酉:日干辛を基準にすると建禄、その柱の天干辛を基準にすると建禄
  • 時柱乙未:日干辛を基準にすると衰、その柱の天干乙を基準にすると養

流派による十二運の違い

十二運は、流派によって数え方が違う部分があります。『三命通會』の同じ巻にも、陰干を逆に数える説と、甲と乙を一つの木として同じ場所で生死を数える説(「同死同生」「四大長生」)の両方が論じられています(三命通會 巻二)。土の扱いも、火に従わせる考え方のほか、水とともに申で長生とする説(「水土生申」)が記されています。日本でも、陰干を陽干と同じ位置で数える立場をとる推命家は多いとされ、水土長生は断易(五行易)などで使われ、土には本来十二運がないとする見方もあります(ウィキペディア「十二運」)。

違いが出る代表的な点を表にしました。たとえば陰干も陽干と同じ位置で数える流派では、日柱乙亥の乙は長生になりますが、当サイトの表では死です。土を水に従わせる流派(水土同根)では、日柱戊申は長生、戊寅は病になり、当サイトの表(戊申は病、戊寅は長生)と入れ替わります。サイトによって十二運が違うときは、まずこの2点を疑ってみてください。

十二運の数え方の主な違い
論点当サイトの計算ほかに見られる考え方
陰干の数え方逆行(陽生陰死)。乙の長生は午陰干も同じ五行の陽干と同じ位置で数える(同死同生)。乙の長生も亥
土(戊・己)の位置火土同根。戊は丙と同じで、長生は寅水土同根(水土長生)。戊の長生は申
名前建禄・墓・絶臨官・庫・胞(受気)
12段階の並べ始め長生から絶から(『三命提要』、韓国の講座など)、胎から
基準にする干日干(逢法)各柱の天干(居法)など
使うかどうか日干の調子を見る補助として使う十二運を使わない流派、陽干だけに使う流派もある。土(戊・己)には十二運を立てない見方もある

当サイトの列と、表中の地支は計算エンジンで出しています。ほかの考え方の列は『三命通會』巻二、ウィキペディア「十二運」、韓国の講座(정해 만세력 18강、다시 배우는 사주명리)をもとにした例で、すべてではありません。

十二運と十二大従星(算命学)の違い

算命学には、陽占(人体星図)の中で人生の段階を表す「十二大従星」があり、天報星・天印星・天貴星・天恍星・天南星・天禄星・天将星・天堂星・天胡星・天極星・天庫星・天馳星の12の星からなります(ウィキペディア「算命学」)。十二運の各段階に対応するとする解説もあり、たとえば天将星は帝旺、天極星は死にあたる、とされます(ウィキペディア「十二運」)。

対応があるとはいえ、十二大従星は算命学の星図の中で読む別の体系の星です。星の置き方や読み方は算命学の約束ごとに従うので、四柱推命の十二運の説明をそのまま当てはめたり、両方を混ぜて読んだりしないほうが安全です。このページで扱っているのは、四柱推命の十二運です。

当サイトの十二運の扱い

当サイトは、日干を基準に各柱の地支の十二運を出し、陽干は順行・陰干は逆行、戊は丙・己は丁に従う(火土同根)という、日本と韓国でよく使われる表で計算しています。この約束ごとは命式の計算ルールでも確認できます。

読みの中では、十二運は日干と通変星を読んだあとに添える補助の情報です。「帝旺だから強い人」「死だから弱い人」といった判定はせず、段階ごとの言いかえを、その人の出方のくせとして一言添える程度にとどめています。命式全体の読み方は命式の見方をどうぞ。

よくある質問

十二運とは何ですか?

長生から養までの12段階で、日干(日主)の五行が子から亥までの地支それぞれでどれほど勢いを持てるかを表します。名前は人の一生の場面から取られていて、陽干は順に、陰干は逆に数えます。

十二運の出し方は?

日干の長生の地支を確かめ、陽干なら十二支の順に、陰干なら逆の順に、長生・沐浴・冠帯…養と当てはめます。戊は丙、己は丁と同じ位置を使います(火土同根)。早見表を使えば計算は不要です。

十二運で一番強いのはどれですか?

たとえの中で勢いが最も満ちるのは帝旺です。ただし『三命通會』は、生旺を見てもすぐに吉とは言えないと書いていて、勢いの強さがそのまま良し悪しを意味するわけではありません。

十二運の「死」や「墓」は悪い意味ですか?

いいえ。人の一生のたとえの中の段階の名前で、病気や寿命、不幸を表すものではありません。当サイトでは死を「静かな集中」、墓を「ためこみ、守る力」と言いかえています。

日柱の十二運は何を表しますか?

日干が自分の日支でどの段階にあるか(自座の十二運)で、伝統的には素の自分の出方や身近な人との距離感と結びつけて読まれます。

十二運と十二大従星の違いは?

十二運は四柱推命の12段階、十二大従星は算命学の星図で使う12の星です。対応させる解説もありますが、別の体系なので混ぜずに読むのが安全です。

サイトによって十二運が違うのはなぜですか?

陰干を逆行させるか、土を火と水のどちらに従わせるか、日干と各柱の天干のどちらを基準にするかが、流派やサイトによって違うためです。

出典

  1. 『三命通會』巻二(明・萬民英、四庫全書本、ウィキソース)
  2. 韓国民族文化大百科事典「사주(四柱)」E0025957
  3. ウィキペディア日本語版「十二運」
  4. 優しい四柱推命「十二運星」(各段階の性質の解説例)
  5. 정해 만세력 初級講座18「십이운성」(十二運)
  6. 다시 배우는 사주명리「십이운성(十二運星)」(逢法・居法など5つの見方)
  7. ウィキペディア日本語版「算命学」

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掲載した出典と当サイトの計算プログラムをもとに、AI(Claude)を使って書いています。ホランとカチは架空のキャラクターで、出来事を予言する内容ではありません。命式の計算ルールはこちら。

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