虎HORAN’Sソウル、夜更けのサジュ部屋
命式のしくみ

通変星(十神):日干から見た10の関係

通変星(つうへんせい、十神)は、日干から見てほかの干が「同じ五行か・日干が生むか・日干が剋すか・日干を剋すか・日干を生むか」と、陰陽が同じか違うかの組み合わせで決まる10の名前です。比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬のどれも吉凶のランクではなく、関係の呼び名です。

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通変星の出し方(3行で)

① 日干の五行から、相手の干の五行が「同じ・生む・剋す・剋される・生んでくれる」のどれかを見る。② 陰陽が同じなら組の1つ目(比肩・食神・偏財・偏官・偏印)、違えば2つ目(劫財・傷官・正財・正官・印綬)。③ これを命式の天干と蔵干すべてに当てはめる。

たとえば日干が壬(陽の水)なら、甲は食神、庚は偏印です。古典の『淵海子平』は、甲を例に「甲を見れば比肩、乙は劫財、丙は食神…癸は印綬」と10の干を順に並べていて(淵海子平)、明代の『三命通會』も、甲にとっての庚を例にして偏官(七殺)を説明するなど、同じ関係で書かれています(三命通會 巻五)。当サイトの計算が暦ライブラリlunar-typescriptの表と100通りすべてで一致することは、自動テストで確かめています(命式の計算ルール)。

通変星の決まり方
相手の干は…陰陽が同じ陰陽が違うグループ
日干と同じ五行比肩劫財比劫
日干が生む五行食神傷官食傷
日干が剋す五行偏財正財財星
日干を剋す五行偏官(七殺)正官官星
日干を生む五行偏印(倒食)印綬(正印)印星

通変星の早見表(10×10)

左の列で日干を探し、横に読みます。関係は対称ではありません。たとえば日干庚にとって丁は正官ですが、日干丁にとって庚は正財です。

通変星の早見表(日干 × ほかの干)
日干 ↓ / 相手の干 →甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
甲(陽の木)比肩劫財食神傷官偏財正財偏官正官偏印印綬
乙(陰の木)劫財比肩傷官食神正財偏財正官偏官印綬偏印
丙(陽の火)偏印印綬比肩劫財食神傷官偏財正財偏官正官
丁(陰の火)印綬偏印劫財比肩傷官食神正財偏財正官偏官
戊(陽の土)偏官正官偏印印綬比肩劫財食神傷官偏財正財
己(陰の土)正官偏官印綬偏印劫財比肩傷官食神正財偏財
庚(陽の金)偏財正財偏官正官偏印印綬比肩劫財食神傷官
辛(陰の金)正財偏財正官偏官印綬偏印劫財比肩傷官食神
壬(陽の水)食神傷官偏財正財偏官正官偏印印綬比肩劫財
癸(陰の水)傷官食神正財偏財正官偏官印綬偏印劫財比肩

左の列で自分の日干を探し、横に読みます。無料の命式と同じ関数で計算しています。

5つのグループ

10の星は2つずつ5つのグループに分かれ、読むときはまずグループの多い少ないを見ることがよくあります。当サイトの無料命式も、天干と蔵干の通変星をグループごとに数えています。

  • 比劫(比肩・劫財):自分、仲間、プライド、自立。
  • 食傷(食神・傷官):表現、つくること、ことば、アウトプット。
  • 財星(偏財・正財):目の前のものを動かし、管理する力。お金、段取り、実務。
  • 官星(偏官・正官):ルール、プレッシャー、責任、評価。
  • 印星(偏印・印綬):学び、支え、準備、見守られること。

比肩(ひけん):肩を並べる自分

比肩(ひけん)は、日干と同じ五行の干のうち、陰陽が同じものです。例:日干甲にとっての甲、日干丁にとっての丁、日干庚にとっての庚、日干癸にとっての癸。

日干と五行も陰陽も同じ干なので、いわば「もう一人の自分」です。伝統的には独立心、対等な仲間、自分の足で立つことの星とされ、比肩の多い命式は、人に頼る前に自分で片づけようとする傾向があると読まれます。

韓国語では비견(ピギョン)。字のとおり「肩を比べる」関係で、『淵海子平』も甲にとっての甲を「比肩、兄弟」と書いています。

ホランの読みでの呼び名は「自分の一票」です。

劫財(ごうざい):仲間でありライバル

劫財(ごうざい)は、日干と同じ五行の干のうち、陰陽が異なるものです。例:日干甲にとっての乙、日干丁にとっての丙、日干庚にとっての辛、日干癸にとっての壬。

仲間であると同時に張り合う相手でもある、という関係の星です。負けず嫌い、思い切りのよさ、仲間内での気前のよさがこの星のイメージです。

『淵海子平』は甲にとっての乙を「劫財、敗財」と呼んでいます。名前だけ見るとお金を失う星のようですが、当サイトでは、自分の手にあるものを周りと分け合ったり張り合ったりする傾向として読みます。

ホランの読みでの呼び名は「負けず嫌い」です。

食神(しょくじん):無理なく生み出す力

食神(しょくじん)は、日干が生む五行の干のうち、陰陽が同じものです。例:日干甲にとっての丙、日干丁にとっての己、日干庚にとっての壬、日干癸にとっての乙。

『三命通會』は食神を「日干が生む、順に数えて3番目の干」とし、甲にとっての丙(甲・乙・丙の3番目)を例に挙げています。のびのびした表現、ものづくり、楽しむ力の星です。

『淵海子平』は食神を「天厨(天の台所)」とも呼んでいて、伝統的に穏やかなイメージで語られてきました。力まずに手を動かせる才能として読みます。

ホランの読みでの呼び名は「気楽なアウトプット」です。

傷官(しょうかん):鋭い目と赤ペン

傷官(しょうかん)は、日干が生む五行の干のうち、陰陽が異なるものです。例:日干甲にとっての丁、日干丁にとっての戊、日干庚にとっての癸、日干癸にとっての甲。

批評眼と表現力の星です。名前の由来について『三命通會』は、甲にとっての傷官である丁が、甲の正官である辛を剋して働かせないので「官を傷つける」と名づけた、と説明しています。

権威とぶつかりやすいという読みから怖い星と紹介されがちですが、同じ『三命通會』は、傷官は日干が生んだ「自家の物」で、財を生む流れにもつながると書いています。当サイトでは、ルールをうのみにしない姿勢や独創性として読みます。

ホランの読みでの呼び名は「内なる編集者」です。

偏財(へんざい):たくさんの人とものを回す

偏財(へんざい)は、日干が剋す五行の干のうち、陰陽が同じものです。例:日干甲にとっての戊、日干丁にとっての辛、日干庚にとっての甲、日干癸にとっての丁。

人やお金や段取りを大きく回す力、社交性、チャンスへの感度。偏財はそうした「外に広がる財」の星で、『三命通會』は偏財を「衆人の財」、つまり多くの人の財と表現しています。

自分の財布だけでなく、周りのやりくりまで引き受ける傾向として読まれることもあります。

ホランの読みでの呼び名は「取りにいく力」です。

正財(せいざい):こつこつ管理する力

正財(せいざい)は、日干が剋す五行の干のうち、陰陽が異なるものです。例:日干甲にとっての己、日干丁にとっての庚、日干庚にとっての乙、日干癸にとっての丙。

家計、習慣、働いて得たものを着実に守り、増やしていく力。正財には、慎重さや誠実さのイメージが重ねられてきました。

古典では男性の命式で「妻」を表す星とも読まれました。当サイトでは性別で星の意味を変えません(下の「性別で読み方を変える古い習慣」を参照)。

ホランの読みでの呼び名は「こつこつ頼む力」です。

偏官(へんかん、七殺):プレッシャーと推進力

偏官(へんかん)は、日干を剋す五行の干のうち、陰陽が同じものです。例:日干甲にとっての庚、日干丁にとっての癸、日干庚にとっての丙、日干癸にとっての己。

締め切り、ライバル、緊張感、押し出す力。『三命通會』は甲にとっての庚を例に、7つ隔てた位置で剋し合うことから「七煞(七殺)」と呼ぶ、と説明しています。

厳しい名前ですが、伝統的にはプレッシャーの下で動ける勇気の星としても読まれてきました。

ホランの読みでの呼び名は「プレッシャー計」です。

正官(せいかん):ルールと信頼

正官(せいかん)は、日干を剋す五行の干のうち、陰陽が異なるものです。例:日干甲にとっての辛、日干丁にとっての壬、日干庚にとっての丁、日干癸にとっての戊。

秩序、礼儀、評判、公正に評価されること。『三命通會』は正官を「六格の首(はじめ)」とし、陰陽が組み合い、ほどよく抑えることで役に立つ関係だと説明しています。

責任感や、きちんとしていたい気持ち、信頼される力として読まれます。

ホランの読みでの呼び名は「ルールブック」です。

偏印(へんいん、倒食):型にはまらない学び

偏印(へんいん)は、日干を生む五行の干のうち、陰陽が同じものです。例:日干甲にとっての壬、日干丁にとっての乙、日干庚にとっての戊、日干癸にとっての辛。

直感、独学、ひとりの時間、王道から外れた発想。『三命通會』は偏印を「倒食」とも呼び、食神がもっとも嫌う星としています。

「倒食で食いぶちを失う」といった怖い読み方も見かけますが、当サイトでは名前の由来として紹介するだけで、誰かの将来の判定には使いません。

ホランの読みでの呼び名は「調べる癖」です。

印綬(いんじゅ、正印):教わり、守られる力

印綬(いんじゅ)は、日干を生む五行の干のうち、陰陽が異なるものです。例:日干甲にとっての癸、日干丁にとっての甲、日干庚にとっての己、日干癸にとっての庚。

学び、資格、ケア、支え。『三命通會』は「印綬」の見出しで、印綬を「五行の我を生ずるもの」「生気」と説明しています。

日本では印綬、韓国や中国では正印(정인)と呼ぶことが多い星で、『淵海子平』も甲にとっての癸を「印綬」と書いています。忍耐、勉強、準備が整うまで動きたくない気持ちとして読まれます。

ホランの読みでの呼び名は「学ぶ習慣」です。

通変星と蔵干通変星の違い

日本の命式表には、天干の通変星の行と、蔵干の通変星(蔵干通変星)の行が並んでいることが多いです。出し方はまったく同じで、違うのは「どの干に当てはめたか」だけです。天干は表に出ている性質、蔵干は内側にある性質として読まれます。

たとえば架空の例(1990年2月6日 午前9時15分、東京生まれ)の月柱戊寅では、天干戊が偏官、地支寅の蔵干は余気戊=偏官、中気丙=偏財、本気甲=食神です。サイトによって蔵干通変星の行が違うのは、ほとんどの場合、蔵干の採り方の違いです(蔵干とは)。

中心星(月支元命)とは

日本の四柱推命では、月支の蔵干の通変星を「中心星」または「月支元命」と呼び、その人の核になる星として重視します。生まれた季節を表す月支は、どの流派でも重く見られる場所です。一方、韓国のサジュの解説では「中心星」という呼び名はあまり見かけません(よく見られる習慣)。

中心星は、蔵干を「本気」で採るか、節入りからの日数で選ぶか(月律分野)で変わります。韓国の万歳暦の講座に載っている月律分野の表では、寅の月は最初の7日が戊、次の7日が丙、残りの16日が甲です(정해 만세력 11강)。上の例は立春から1日と22時間後の生まれなので、本気で採れば中心星は食神、この表で採れば余気戊の偏官になります。当サイトの計算では、月支の星を本気で採っています(中心星がずれる例)。

韓国での呼び方

韓国のサジュでは通変星を십성(シプソン、十星)または십신(シプシン、十神)と呼び、家族関係になぞらえて육친(ユクチン、六親)と呼ぶこともあります。『韓国民族文化大百科事典』の사주の項目も、正財・偏財・正官・偏官・印綬・食神・傷官を「육친」によって分ける格局として挙げています(사주 E0025957)。星の名前は同じ漢字を韓国語で読みます。

通変星の日本語・韓国語・英語
日本語読み韓国語英語の一般的な呼び名
比肩ひけん비견Friend
劫財ごうざい겁재Rob Wealth
食神しょくじん식신Eating God
傷官しょうかん상관Hurting Officer
偏財へんざい편재Indirect Wealth
正財せいざい정재Direct Wealth
偏官へんかん편관Seven Killings
正官せいかん정관Direct Officer
偏印へんいん편인Indirect Resource
印綬いんじゅ정인Direct Resource

性別で読み方を変える古い習慣

古典では、男性の命式では財星を妻、女性の命式では官星を夫として読む習慣がありました。『三命通會』も、正財を「我が剋し制するもの」で「我の妻」と説明しています(三命通會 巻五)。「傷官が強い女性は夫とうまくいかない」という今も見かける読みは、傷官が正官(夫の星)を剋すという、この時代の結婚観から来たものです。

当サイトでは、通変星の意味を性別で変えません。傷官は、誰の命式でも「鋭い目と、ルールをうのみにしない姿勢」として読みます。

よくある質問

通変星とは何ですか?

日干から見て、ほかの干がどんな関係にあるかを表す10の名前です。五行の関係(同じ・生む・剋す・剋される・生んでくれる)と陰陽の組み合わせで決まります。

通変星の出し方は?

日干の五行と陰陽を基準に、相手の干の五行と陰陽を見ます。このページの早見表で、日干の行から相手の干の列を読めば出せます。

通変星と蔵干通変星の違いは?

出し方は同じで、天干に当てはめたものが通変星、地支の中の蔵干に当てはめたものが蔵干通変星です。

中心星(月支元命)とは何ですか?

月支の蔵干の通変星のことで、日本の四柱推命ではその人の核になる星として重視されます。蔵干を本気で採るか、節入りからの日数で選ぶかで、サイトによって違うことがあります。

通変星は命式のどこを見ればいいですか?

まず月支(中心星)と、年干・月干・時干の通変星を見て、次に蔵干通変星を足すのが一般的です。1つの星だけでなく、5つのグループの多い少ないを合わせて見ます。

一番いい通変星はどれですか?

ありません。どの星も関係の呼び名で、良し悪しのランクではありません。多すぎても少なすぎても、傾向として読むだけです。

命式にない通変星があるとどうなりますか?

天干と蔵干を合わせても命式に出てくる干の数は限られるので、10の星のうちいくつかが出てこないのは普通のことです。伝統的には「自然には出てこない性質」として読むだけで、欠点の判定ではありません。

印綬と正印は同じですか?

同じ星です。日本では印綬、韓国や中国では正印(정인)と呼ぶのが一般的で、『三命通會』も印綬という見出しを使っています。

傷官や偏官は悪い星ですか?

いいえ。名前は強いですが、傷官は鋭い才能や批評眼、偏官はプレッシャーの下で動く力として読まれます。

用神(ようじん)とは何ですか?

命式のバランスを整える要になる五行のことで、韓国の百科事典は推命でもっとも重視されるものとしています(사주 E0025957)。ただし選び方は流派によって違い、当サイトの読みでは用神を決めていません。

出典

  1. 『淵海子平』(ウィキソース)
  2. 『三命通會』巻五(明・萬民英、四庫全書本、ウィキソース)
  3. 정해 만세력 初級講座11「지장간」(月律分野の表と日数)
  4. 韓国民族文化大百科事典「사주(四柱)」E0025957

このページについて

掲載した出典と当サイトの計算プログラムをもとに、AI(Claude)を使って書いています。ホランとカチは架空のキャラクターで、出来事を予言する内容ではありません。命式の計算ルールはこちら。

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